2024-03-08 本物の「海軍カレー」を作る講座をやってみた 日本のカレーの原点はここだ!
横須賀市は1999年に「カレーの街よこすか」を宣言してカレーによる街おこしをスタートしました
それから25年の年月が流れ、海軍カレーは日本一有名なご当地カレーになりました
海軍カレーの事業は当初15店舗からスタートしましたが、現在では100店舗を超えるまでになりました
お店が増えて事業が盛り上がりるのはいいのですが、当初提供されていたような「昔なつかしい味わい」のカレーを提供する店舗はほとんどなくなっているのが現状です この点をちょっと残念に感じていました
カレーマニアの私は『カレーのルーツ』をさぐる講座をやってみたいなと常々思っていましたのですが
そんな時に横須賀市から講師のオファーをいただき、1月に公開講座「カレーのルーツとは」を開催することが出来ました
この講座では、明治時代の『海軍カレー』を忠実に再現、現代の最新のスパイスカレーとあわせて作って食べ比べるというものです 開催にあたり、5回にわたり試作を行い、最高のレシピを編み出すことができました
牛脂と小麦粉の分量と焦がし具合、鶏のスープの取り方などで味わいは大きく変わります
小麦粉を炒ってベースをつくり、牛脂と鶏ガラのスープ、牛肉で本当に美味しいカレーを作ることができます
完成したカレーは、とろみ、香り、うまみ、口どけ、スパイス感 どれをとっても一線級!
昔懐かしいレトロな味なんかではありません 現代のカレーに劣らない味わいです
海軍カレー、トマト系スパイスカレーとバターチキンカレーの3種盛りプレートを参加者みんなで作りました
これ、控えめに言っても最強のワンプレートですよ
日本オリジナルのカレーが、北インドのバターチキン、トマト系のスパイスカレーの間に入って、味覚面で全く負けてません 海軍カレー最強です 文句なしに美味しいです
講座に参加していただいた20名の皆さんも、大満足でした
カレーの街よこすかの仕事に長年関わって、マニアなカレー活動をやってきてよかった!
最後に海軍カレーの出典のもとになった「海軍割烹術参考書」(明治41年)のカレーライスのつくり方について記載しておきますね
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当時のカレーレシピの要約
(材 料) 牛肉または鶏肉、人参、玉葱、馬鈴薯、塩、カレー粉、小麦粉、米
(作り方)
1.肉、人参、玉葱、馬鈴薯をサイコロのように細かく切り炒める。
2.フライパンに牛脂(ヘット)をひき、小麦粉を炒めてカレー粉・スープ・肉・野菜を入れ、弱火で煮込み、塩で味を整える。
3.ご飯にかけて漬物類(チャツネ)を付けて提供する。
結構シンプルで分量も書いてなかったりします 実は簡単に作れちゃうんですよね
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皆さんも、海軍カレー作り、ぜひ挑戦してみてくださいね
ところで、海軍カレー提供店の中では、もともとの海軍カレーに近い作り方をしているのが、認定1号店の「魚藍亭」さんです
以前は本町のベース入口前から緑が丘に上がる路地にお店がありましたが、現在では若松マーケットに移転しています ここのカレーも味わい深いんです ぜひぜひ訪問してみてくださいませ
【魚藍亭 店舗情報】
場所:横須賀市若松町3-13-1
営業:日~木 11:30~14:00、17:00~20:00
金・土 11:30~14:00、17:00~22:00 火曜休
TEL:0468547470
https://www.sukaichi.com/shop.php?tel=0468547470